賃貸への引っ越しの際に鍵交換を必ずしておくべき理由!費用の相場は?誰が負担すべき?

2020.09.07 / コラム
扉の鍵を開ける手元


賃貸へ引っ越しをする際にしておくべき必須事項の1つに、新居の鍵交換があります。

防犯意識の高まりから昨今では入居者が変わる際に鍵を交換するのが一般的ですが、実際のところは法的な縛りがないため大家の判断に任されている部分が大きいです。

そのため、鍵交換については自己責任でしっかりと確認するように気をつけてください

このコラムでは、鍵交換の費用に関することを中心に、交換時の立会いの必要性や交換の拒否が可能かなどといった、よくある疑問についても解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

1.鍵交換費用って何?交換をしないとどうなる?

2.賃貸の鍵の交換費用は誰が負担すべき?

3.種類別の鍵交換の費用相場

3.1.一般的な鍵の場合

3.2.カードキーの場合

3.3.ディンプルキーの場合

4.その他の鍵交換に関する疑問

4.1.鍵交換は自分でしても大丈夫?

4.2.賃貸の鍵交換は立ち合いをすべき?

4.3.賃貸の鍵交換は拒否できる?

4.4.オートロックの鍵交換もできる?

まとめ:引っ越しの際はしっかりと鍵交換をしておこう

1.鍵交換費用って何?交換をしないとどうなる?

鍵を開けて侵入しようとする空き巣


鍵交換費用とは、その名の通り鍵とシリンダーを交換する際に必要となる費用のこと。

新しい入居者が負担する場合、入居の際の諸経費と合わせて請求されることが多いです。

賃貸では退去の際に借りた鍵はすべて返却するのが常識ですが、大家や不動産屋は前の住人が個人で作成した合鍵まで把握することはできません。

そのため、もしも鍵を交換していなければ、入居者が変わった後も前の住人は自費で作成した合鍵を使って部屋に自由に出入りすることができ、不法侵入や盗難など様々な問題が起こってしまう可能性があります

鍵の交換費用は1万円〜2万円程と決して安いものではありませんが、こういった事態が起こらないよう、必ず入居前に新しい鍵に交換するようにしましょう。

2.賃貸の鍵の交換費用は誰が負担すべき?

相談する人の模型


国土交通省が出しているガイドラインによると、入居時の鍵の交換費用は貸主が負担するものとなっています。

しかし、実際のところは新しく入居する人が負担するのが一般的で、入居時の諸経費と共に請求されます。

中には前の住人が退去する際に敷金の中から引かれるシステムのところもありますが、その場合は特に、鍵が本当に交換されているか確認することが困難になってしまいます。

気になる場合は自分で鍵を交換してもいいか、貸主と交渉をしましょう。

その際、貸主の許可なく自己判断だけで鍵を交換してしまわないよう注意してください

後で損害賠償を請求される可能性があります。

3.種類別の鍵交換の費用相場

キーリングにつけられた複数の鍵

3.1.一般的な鍵の場合


ディスクシリンダーキーとも呼ばれる一般的な鍵の場合、鍵交換費用の相場は、およそ1万円~1万2,000円程度

交換費用が比較的安価である点が魅力ですが、複製がしやすくピッキング被害にも合いやすいため、近年は防犯性の高いディンプルシリンダーキーの方が人気です。

自分で鍵の種類が選べるのであれば、防犯性を優先することをおすすめします。

3.2.カードキーの場合


カードキーの場合の鍵交換費用の相場は1万円~1万2,000円程度

カードキーとはカードタイプの鍵で、ホテルなどでもよく利用されていますが、ピッキング被害の心配がない、合鍵の作成が難しい、鍵の閉め忘れがない、など防犯面での効果が期待できるため普及が広まってきています。

費用がディスクシリンダーキーとほとんど変わらないのも魅力の1つですね。

3.3.ディンプルキーの場合


ディンプルキーの場合、鍵交換費用の相場は1万5,000円~2万円と、一般的な鍵やカードキーと比べるとやや高価。

しかし、その分ディスクシリンダーキーに比べるとピッキングに強く、防犯性が高いため新築の物件を中心に導入が進んでいます。

自費で鍵を交換する場合も、セキュリティー面を考えるとディンプルキーへの交換がおすすめ。

4.その他の鍵交換に関する疑問

首をかしげて悩む女性

4.1.鍵交換は自分でしても大丈夫?


上の項目でも触れましたが、賃貸の場合鍵の交換には貸主の許可が必要です。

許可が下りれば自分で鍵を交換しても問題ありませんが、許可が出なかった場合は貸主の指示に従いましょう。

無許可で賃貸物件を改修してしまうと、損害賠償を請求される場合があります。

4.2.賃貸の鍵交換は立ち合いをすべき?


鍵の交換は契約前に既に行われていることがほとんどですが、もしも契約後に鍵交換が行われるのであれば立会いをすることをおすすめします

交換済みであった場合や立会いが難しい場合は、シリンダーの傷つき具合を見て本当に新しいものと交換されているか確認してみましょう。

しかし、中には同じ賃貸物件の中や、別の物件の鍵を使いまわしているというケースもあり、判断が難しい場合があります。

管理会社に鍵の交換を証明する書類がないか一度問い合わせてみると、より確かな情報を得られるでしょう。

4.3.賃貸の鍵交換は拒否できる?


入居の際に鍵の交換を義務付ける法律は現時点ではありません。

そのため、借りる物件や貸主によっては鍵の交換を拒否することは可能です。

しかしながら、鍵の交換をしなかったばっかりに空き巣に入られてしまうと鍵の交換にかかる以上の損害が出てしまう恐れがあります。

必要経費として、鍵は入居の際に必ず交換することをおすすめします。

4.4.オートロックの鍵交換もできる?


エントランスなど、共有スペースにあるオートロックの鍵の交換は、他の部屋に住む住民全員の鍵にも関わってくる部分のため個人では行うことができません

何か理由があり交換が必要な場合は、必ず貸主に相談するようにしてください。

オートロックに連動した個人の部屋の玄関の鍵については、貸主の許可がいるものの交換することは可能です。

その場合、エントランスと玄関で統一した鍵を新たに作成する方法と、エントランスの鍵はそのままにして玄関の鍵のみ取り替える方法があり、後者の方が費用や取り替えにかかる日数を節約できます。

ご自分の状況と貸主の意向に合わせて、鍵の交換方法を決めましょう。

まとめ:引っ越しの際はしっかりと鍵交換をしておこう


繰り返しとなりますが、鍵の交換は防犯のためにも入居時に必ずしておくのがおすすめ。

また、本当に交換されているのか不安に思わないですむように、もしも可能であれば鍵の交換には立ち会うようにしましょう。

念のため自分で鍵交換をしようと考えている場合は、事前に貸主の許可を得ることも忘れずに。

自分は大丈夫、と思ってしまわず、新居での防犯対策はしっかりと行い、安心した新生活を送れるようにしてくださいね。