洗濯機の引越しまとめ!準備から運搬、設置までを解説

2021.01.06 / コラム
洗濯機のある部屋

「洗濯機を運ぶ際に必要な準備は?」「洗濯機はどう取り付ければいいの?」

新居に洗濯機を運ぶとき、このように悩む人が多いのではないでしょうか。

洗濯機の引越しは、手順さえ知れば自身で行えます。

今回は、引越しで洗濯機を運ぶ際の手順と注意点、洗濯機の設置方法を解説します。

1. 洗濯機の引越しでまず確認すべき2点

1.1. 洗濯機を新居に設置するスペースがあるか

1.2. 洗濯機の給水栓の形をチェック

2. 洗濯機の引越し前日は水抜きを行う

2.1. 一般的な洗濯機の水抜き手順

2.2. ドラム式洗濯機の水抜き手順

3. 引越し後は洗濯機をうまく設置しよう

3.1. 洗濯機の取り付け方

3.2. 洗濯機を設置する際の注意点

4. 洗濯機の引越しにかかる費用は?

4.1. 業者に洗濯機の引越しを依頼する場合の見積もり

4.2. 洗濯機の引越しは自力でもできる

5. 洗濯機の引越しでよくある3つの疑問

5.1. 洗濯機だけ引越しさせたいときは?

5.2. 洗濯機は処分すべき?買い替えるべき?

5.3. 洗濯機を買い取ってほしいときは?

まとめ:洗濯機の引越し手順を知って安全に運ぼう

1. 洗濯機の引越しでまず確認すべき2点

洗濯パン

引越しで洗濯機を運ぶ前に、まず確認すべきは以下の2点です。

  • 洗濯機を新居に設置するスペースがあるか
  • 新居にある給水栓の形は洗濯機と合っているか

新居に洗濯機を運んでも、設置するスペースがなかったり、給水栓の形が合わなかったら、洗濯機は使えません。

ここでは、確認すべき2つの項目を詳しく解説します。

1.1. 洗濯機を新居に設置するスペースがあるか

まずは、新居に洗濯機を設置するスペースがあるかどうかを確認しましょう。スペースがあるか確認するときに、スペースの大きさや排水溝の位置、給水栓の高さも測っておくことが大切です。

また、新居に洗濯機パンが備え付けられている場合、使っていた洗濯機とサイズが合わないことがあります。洗濯機パンのサイズも、事前の下見で寸法を測っておくことが大切です。

1.2. 洗濯機の給水栓の形をチェック

洗濯機の給水栓の形はさまざまで、旧居と新居で異なる場合があります。給水栓の形が異なっていた場合、使っていた口金(給水栓と給水用ホースを繋ぐ接続部品)が使えなくなります。

給水栓の形状が違っていた場合は、引越し当日までに、新居の給水栓の形に合った口金を購入しておきましょう。

2. 洗濯機の引越し前日は水抜きを行う

ホースがついた蛇口

洗濯機を運ぶ前の準備として、洗濯機の水抜きを行ってください。水抜きをしないままだと、洗濯機を運ぶときに水が漏れでてしまうからです。

洗濯機から水が漏れでると床が濡れ、滑ってケガに繋がります。

また、漏れでた水によって他の荷物が濡れ、濡れた荷物が破損する危険性もあります。

ケガ防止や荷物の破損防止のためにも、洗濯機の水抜きは引越しにおける重要な作業です。

水抜きの作業を大きく2つに分けると、「給水ホースの水抜き」と「排水ホースの水抜き」です。ここでは、水抜きを行う方法を紹介します。

2.1. 一般的な洗濯機の水抜き手順

ドラム式ではない一般的な洗濯機の水抜き手順を、以下の表にまとめました。

手順

作業内容

ポイント

1

洗濯機の中を空にする


2

蛇口を締める


3

標準コースで洗濯機を1分間回し、1分経過したら停止する

この作業で、給水ホース内の水が抜ける

4

給水ホースを外す

水が溢れてくるので、洗面器やタオルを用意


ここまでの作業で、給水ホースの水抜きは終わり

5

洗濯機の電源を入れて脱水する
※短い時間で行う

給水ホースから出た水が洗濯機内に残っているため、脱水して水を捨てる

6

洗濯槽についている水をタオルなどでふき取る


7

排水溝から排水ホースを抜く

給水ホースを外すときと同じく、水が溢れてくるので、洗面器やタオルを用意


こまでの作業で排水ホースの水抜きは終わり

8

部品をまとめておく

給水ホースや排水ホースはビニール袋に入れて、無くさないよう保管

外したネジや金具、電源コードやアース線なども、無くさないようにまとめておいてください。

また部品を無くさないために、洗濯槽の中に部品を入れておくのもおすすめです。この場合は、洗濯槽内の水気をしっかりとふき取ってから、部品を入れましょう。

洗濯機の種類によっては、水抜き手順が違う場合があります。詳細は洗濯機の取り扱い説明書を参照してください。

2.2. ドラム式洗濯機の水抜き手順

手順は、一般的な洗濯機とほとんど同じです。

1点だけ違うのは、糸くずフィルターの水抜きがあること。給水ホースの水抜きをしてから、糸くずフィルターの水抜きをして、排水ホースの水抜き作業に入ります。

手順を以下の表にまとめました。

手順

作業内容

ポイント

4

給水ホースを外す


4.1

給水ホースを外したあと、糸くずフィルターを緩める


水が出てくるので、洗面器を受け皿にして水を出しきる

4.2

水をすべて出し終えたら、タオルなどで拭いて元に戻す


糸くずフィルターのフィルターの位置は、取り扱い説明書を参照にしてください。

4.2後の手順は、一般的な洗濯機と同じです。

再び電源を入れて脱水し、排水ホースの水を抜いて、排水口から排水ホースを抜きます。

ちなみに水抜きを終えても、洗濯機を傾けると水の音が聞こえます

これは、洗濯機内にある「液体バランサー」という装置の音です。洗濯機のバランスを保つためのセンサーで、液体バランサーの液体は抜けません。

ですので「水抜きを終えたのに、洗濯機から水の音がするのはなんで?」と思っても、心配せず洗濯機を運んでくださいね。

3. 引越し後は洗濯機をうまく設置しよう

人差し指を立てている引っ越し作業員の女性

ここでは、洗濯機の取り付け方と、取り付けるとき・運ぶときの注意点を解説します。手順を知り、洗濯機をうまく設置しましょう。

ちなみに、自身で洗濯機を取り外したり取り付けたりすると、引越しにかかる費用は安くなります。「引越しの費用を少しでも抑えたい」という人は、自身で洗濯機を取り付けるのがおすすめです。

3.1. 洗濯機の取り付け方

洗濯機を自身で取り付ける場合は、2人以上の人数で行ってください。洗濯機は重いため、1人で移動させようとするとケガをする可能性があります。

また、水平に設置しなければいけないため、1人で設置するのは難しいです。友人や家族に手伝ってもらいましょう。

手順を以下の表にまとめました。

手順

作業内容

ポイント

1

洗濯機と排水ホースを繋ぐ



2

洗濯機を置くスペースに設置する

設置する際に、洗濯機を排水溝の位置から少しずらせば、排水ホースを排水溝に取り付けやすくなる

3

排水ホースと排水トラップエルボ(L字型をした接続管)を繋いでから排水溝に取り付ける

4

アース線の取り付けネジにアース線を巻きつけて、ネジを締めなおすコンセントを刺したまま作業しない


アース線がちぎれることがあるため、アース線を絡ませたネジは、きつく締めすぎないよう注意

5

給水ホースと給水栓を繋ぐ


6

給水栓とホースの接続部分に対して、反対側のホース端を洗濯機に繋ぐ


3.2. 洗濯機を設置する際の注意点

洗濯機を取り付ける際に、注意すべきことは2つあります。

1つ目は、付属品を無くさないことです。水抜きでホースを取り外す際などに、付属品を無くさないよう注意してください。付属品が1つでも足りないと、洗濯機を使用する際に水漏れしたり、洗濯機の故障が起きてしまいます。

2つ目は、洗濯機が床と水平に設置されているかどうかです。洗濯機の設置後は、傾きやガタつきがないか、すぐに確認してください。傾きやガタつきがあると、洗濯機の振動によって本体や壁、床を傷つけるおそれがあります。

また、洗濯機を運ぶ際の注意点は2つです。

1つ目は、洗濯機が搬入経路(家の階段や廊下)を通過できるかどうかです。引越し当日までに、洗濯機のサイズと搬入経路の幅を測って、洗濯機が通過できるかどうか調べておきましょう。

2つ目は、接続部品を壊さないことです。給水栓とホースを繋ぐ部品や、ホースと洗濯機を繋ぐ接続部品は破損しやすいです。そのため、洗濯機を運ぶ際には特に注意してください。接続部品の破損は、洗濯機の水漏れの原因となります。

4. 洗濯機の引越しにかかる費用は?

見積書と電卓とボールペン

大型家電である洗濯機の引越しは、どのくらいの費用が必要なのか気になりますよね。

ここでは、洗濯機の引越しを業者に依頼する場合と自力で行う場合の2つを解説します。

4.1. 業者に洗濯機の引越しを依頼する場合の見積もり

洗濯機の種類や大きさなどによって価格は変動しますが、相場は以下の通りです。


一般的な洗濯機(ドラム式以外)ドラム式洗濯機
取り外し
1,500~3,000円5,000円~
取り付け
3,000~4,000円9,000円~

ドラム式洗濯機の場合「本体が重いので自分で設置するのは難しい」と悩む人もいるかと思います。

また「うまく設置できるか心配」「忙しくて自分でできない」という人もいるかと思いますが、そういった人は業者に頼むのがおすすめです。

業者によっては、洗濯機の引越しをオプションサービスとして用意している業者や、引越し時にその場で対応してくれる業者もあります。気になる人はチェックしてみてください。

4.2. 洗濯機の引越しは自力でもできる

引越しで洗濯機を運ぶ際に必要な道具は、以下の6つです。

1.洗濯機の取り扱い説明書:運びだす方法を確認。洗濯機の機種ごとに操作手順に違いがあるため。

2.ドライバー:給水栓とホースを繋ぐ口金を外すときと、アースケーブルを外すときに使用。

3.ビニール袋やジップロック:給水用・排水用ホースを外したあと、水が漏れないようにするため。また、外した口金やネジ類を袋にまとめて入れておいて、無くすことを防ぐため。

4.養生テープ:ビニール袋やホースを洗濯機本体に固定するのに使用。

5.タオル、雑巾:洗濯機の器具を外すときに、周囲にこぼれた水滴を拭くのに使用。

6.洗面器などの水受け:洗濯内に残った水を排水用の機構に流し出す際に必要。

必要な道具は、ほとんど家庭内で用意できるものです。養生テープはホームセンターなどで100~300円程度で購入できます。

「洗濯機の引越しを安く済ませたい」「業者に頼まず自身で引越しさせたい」という人は、上記の道具を揃えて自身で洗濯機を運ぶのがおすすめです。

5. 洗濯機の引越しでよくある3つの疑問

首をかしげて悩む女性

「洗濯機を処分するか買い替えるか迷っている」「洗濯機を買い取ってほしい」洗濯機の引越しで、このように思う人も多いでしょう。

ここでは、洗濯機の引越しでよくある3つの疑問と回答を紹介します。

5.1. 洗濯機だけ引越しさせたいときは?

洗濯機のみ引越しさせるには、2つの方法があります。

1つ目は、ヤマトホームコンビニエンスの家具配送パック「らくらく家財宅急便」を使う方法です。

「らくらく家財宅急便」では、梱包から設置までしてくれます。

また、距離と荷物の大きさに応じて料金が設定されているため、費用を簡単に確認できるのも嬉しいポイントです。

取り扱いサイズは以下の通りです。洗濯機のサイズが規定以上になる場合は依頼できないので、しっかりとサイズを測っておきましょう。

  • 本体の3辺(幅・奥行き・高さ)合計が450cm以下
  • 最も長い辺が250cm以下
  • 天地(本体を置く向き)が定められたものは高さが200cm以下
  • 150kg以下(100kgを超える場合は別途で作業料がかかる)

2つ目は、引越し業者のプランを利用することです。

3月や4月といった繁忙期には、料金が高くなります。

また、希望の日にちに引越しできないこともあるので、3月や4月に引越しを依頼する際は、料金の高さや希望の日にちに引越せないことに注意してください。

5.2. 洗濯機は処分すべき?買い替えるべき?

洗濯機の調子が悪かったり、洗濯しても汚れがあまり落ちなかったりすれば、新しく洗濯機を購入することをおすすめします。

引越しの費用や作業の手間、調子の悪い洗濯機を使い続けることによる不満を考えると、新品の洗濯機を新居に配送してもらった方がお得ですしストレスフリーです。

洗濯機の寿命の目安は8年といわれています。もし、8年以上同じ洗濯機を使っているならば、引越しを機会に新しい洗濯機を購入してみてはいかがでしょうか。

5.3. 洗濯機を買い取ってほしいときは?

リサイクルショップに、出張買取を依頼するのがおすすめです。洗濯機を出張買取してくれるリサイクルショップは、例として以下3つです。

洗濯機は大きいから持っていくのが大変、という人は出張買取を検討してみてください。

まとめ:洗濯機の引越し手順を知って安全に運ぼう

今回は、引越しで洗濯機を運ぶ際の手順や注意点、よくある疑問と回答を解説しました。

洗濯機の引越しは、手順を知れば業者に頼まなくても可能です。

「引越し費用を安く抑えたい」という人は、洗濯機の運び方や設置方法を知り、自身で行ってみてはいかがでしょうか。