引っ越しでパソコンが壊れたら保障はされる?処分方法もあわせて解説!

2020.10.16 / コラム
デスクトップパソコン

精密機器であるパソコンは衝撃に弱いため、引っ越しの運搬中に壊れてしまう可能性も十分考えられます。

運悪く故障してしまった場合に備え、保障はあるのか、どうやって処分するべきなのかなどについて、事前に確認しておきたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回この記事では、引っ越し時のパソコンの故障に対する保障や、データの消去方法、処分方法についてそれぞれご紹介します。

1.引っ越しでパソコンが壊れてしまったら保障はある?

2.パソコンを処分する前にデータを消去しよう

2.1.データを消去しておくべき理由

2.2.データの消去方法

3.パソコンの処分方法

3.1.パソコンメーカーに処分してもらう

3.2.家電量販店に下取りしてもらう

3.3.自治体に回収してもらう

3.4.不用品回収業者に回収してもらう

まとめ:パソコン処分の際はデータを消すのを忘れずに

1.引っ越しでパソコンが壊れてしまったら保障はある?

引っ越し業者は荷物の紛失・損害の保障のため、運送業者貨物賠償責任保険に加入しています。

もしもパソコンが壊れた場合、その故障が引っ越しによるものと証明でき、さらにそれが外部の破損である場合は保障を受けられる場合があります。

しかし、データなど内部の破損については保障は受けることができないため注意が必要。

引っ越し業者は細心の注意を払って荷物を運搬していますが、トラック内の振動や、予想外の衝撃でパソコンが壊れてしまう可能性は十分に考えられます。

故障を防ぐためには梱包や運搬を自分でするのが一番確実ですが、いずれにしても引っ越し前のバックアップは忘れずに行なうようにしましょう。

2.パソコンを処分する前にデータを消去しよう

パソコンが故障してしまった、もしくはその他の理由でパソコンを処分しなければいけない場合、データの消去が必ず必要になってきます。

消去しておくべき理由と、消去方法について確認しておきましょう。

2.1.データを消去しておくべき理由

パソコンには使用者の名前や住所、連絡先、パスワード、閲覧履歴など、重要な個人情報がたくさん保管されています。

データを完全に消去しておかなければ、リサイクルなどで他の人の手に渡った場合にパソコンに残っている情報が悪用されてしまう危険があります。

こういったリスクを回避するためにも、データは必ず消去してから処分するようにしましょう。

2.2.データの消去方法

データの消去と聞くと、「初期化」の操作を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は初期化だけではデータを完全に消し去ることができません。

完全に消去する方法は消去ソフトの利用と、ハードディスクの破壊の2種類があります。

①消去ソフトを利用する場合

処分するパソコンが問題なく起動する場合は、消去ソフトの利用がおすすめです。
ソフトは無料と有料の両方があり、どちらを使っても構いません。
しかし、無料の場合は消去までに時間がかかったり、特定の範囲でしかデータを消去できない場合があるので十分注意しましょう。

②ハードディスクを壊す場合

パソコンが起動せず消去ソフトが使えないという場合は、ハードディスクをハンマーなどで物理的に壊してしまうという方法があります。
しかし、ハードディスクはガラスでできたパーツもあるため自分で取り出して壊そうとすると怪我をしてしまう恐れもあるのでご注意ください。
もしくは、ハードディスクは磁気に弱いため強力な電磁気を使うことでデータを消去することもできます。
ただし、この方法の場合電磁気の強さが足りなければデータを完全に消去しきれない可能性があるため、業者に依頼するのが確実です。

3.パソコンの処分方法

パソコンは資源有効利用促進法により、リサイクルが義務付けられるようになりました。

資源有効利用促進法とは、通称3Rと言われるリデュース・リユース・リサイクルを推進する法律。

これにより、パソコンはいくつかの決まった方法で処分する必要があります。

3.1.パソコンメーカーに処分してもらう

平成13年4月に施行された資源有効利用促進法により、「PCリサイクルマーク」がついているパソコンについては製造したパソコンメーカーが回収とリサイクルを行なうよう義務付けられています。

パソコンメーカーに引き取りを依頼する際は、まずは各メーカーの申し込み窓口へ連絡をします。

細かい回収方法はメーカーによって異なる場合がありますが、申し込みが完了するとまずはメーカーから「エコゆうパックの伝票」が送られます。

伝票が届いたら、不要なパソコンを梱包し、指定の宛先へ発送しましょう。

発送方法は郵便局に持参する方法と、集荷にきてもらう方法の2種類があります。

なお、「PCリサイクルマーク」がついていない場合は回収再資源化料金の支払いが必要です。

具体的な料金については各メーカーにお問い合わせください。

また、「PCリサイクルマーク」がついているものの製造メーカーが倒産してしまったという場合やお持ちのパソコンが自作の場合は、パソコン3R推進協会が有料で回収してくれます。

3.2.家電量販店に下取りしてもらう

平成25年4月1日に小型家電リサイクル法が施行されて以来、一部の家電量販店でもパソコンの回収が可能となりました。

回収の受付の有無、回収方法、対象製品、そして費用については各家電量販店によって異なりますのでご確認ください。

3.3.自治体に回収してもらう

同じく小型家電リサイクル法により、一部の自治体でもパソコンの回収が受け付けられるようになりました。

自治体によって回収できるものや回収場所が異なるため、まずは環境省の小型リサイクル回収ポータルサイトでお住いの地域と品目から検索し、自治体で決められた正しい回収方法に従うようにしましょう。

3.4.不用品回収業者に回収してもらう

一般の不用品回収業者であれば、業者が不要なパソコンを受け取りに自宅まで来てくれるため便利ですが、必ず「一般廃棄物処理業の許可」が降りている業者に依頼するようにしましょう。

無料の回収を謳いながら町をトラックで周回していたり、空き地で回収を行っている業者は特に注意が必要です。

回収後に高額請求を受けたり、回収されたパソコンを不法投棄されてしまう可能性があります。

なお「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」などでは一般家庭の不用品回収は許可されていないので許可証の種類が適切なものであるかどうかも必ず確認しましょう。

まとめ:パソコン処分の際はデータを消すのを忘れずに

今回は、引っ越しでパソコンが壊れてしまった際のパソコンのデータの処分について解説しました。

法律によりパソコンのリサイクルが義務付けられるようになり、ますますデータの管理は気を付けなければいけなくなっています。

処分後、大切なデータが悪用されてしまわないためにも、データの消去は確実に行なうようにしてくださいね。