引っ越し時にパソコンはどうする?安全な梱包方法とデータのバックアップ方法
2020.10.19 / コラム リモートワークを導入する企業が増える中、引っ越しをする上で特に気を付けたいのがパソコンの梱包と運搬です。
精密機器であるパソコンは衝撃に弱く、引っ越し作業中にハードディスクが破損し大切なデータが飛んでしまう可能性があるためです。
この記事では、そんな引っ越しによるパソコントラブルを回避できるよう、データのバックアップ方法や梱包方法などについてご紹介します。
2.1.外付けハードディスクを利用する
2.2.クラウドを利用する
3.1.まずは梱包材を準備しよう
3.2.梱包の手順
1.パソコンの運搬は引っ越し業者に任せるべき?
引っ越しの際のパソコンの運搬は、できるだけ自分で行なうのが安全です。
重さがあるため引っ越し業者に任せてしまいたいところですが、パソコンは衝撃に弱い精密機器。
物を運ぶプロの引っ越し業者であっても、トラック内の振動や思わぬ衝撃によるパソコンの破損は避けきることができません。
また、データなどの内部破損については引っ越し業者側は保障することができないため、できる限り自分で梱包・運搬を行なうようにしましょう。
2.データのバックアップ方法
パソコンの故障で一番恐ろしいのが、大切なデータが消えてしまうこと。
パソコンデータを保管しているハードディスクは衝撃に弱く運搬中に壊れてしまう可能性が特に高いです。
もしもの場合に備えて必ずデータのバックアップを取っておくようにしましょう。
2.1.外付けハードディスクを利用する
バックアップしたいデータ容量が大きい場合は、外付けハードディスクの利用がおすすめです。
外付けハードディスクには大型タイプと小型タイプがあり、大型の方が保存容量も大きくなります。
家電量販店などで簡単に手に入れることができ、相場は5,000円~15,000円程度。
パソコン内のデータを全て保存できるものもあるため、バックアップしたい容量に合わせたものを購入するといいでしょう。
2.2.クラウドを利用する
クラウド(ストレージサービス)とは、ネットワーク上にパソコンのデータを保存できるサービスのこと。
どの端末からでもオンライン上でデータにアクセスすることができるため大変便利なサービスです。
有名なクラウドストレージはOneDrive、Google Drive、そしてDrop Boxなどで、いずれのサービスも無料のプランが用意されています。
しかし、無料プランでは利用できる容量はかなり限られており、有料プランにした場合でも2TBで月額1,000円以上の使用料がかかるケースがほとんど。
一部のデータだけをバックアップしたいという方にはおすすめの方法ですが、たくさんのデータを保存しておきたいという方には不向きと言えます。
3.パソコンの梱包方法
大切なパソコンを壊さないためにも、梱包の方法には十分注意しましょう。
3.1.まずは梱包材を準備しよう
パソコンの梱包を始める前に、まずは梱包材を準備します。
パソコンを購入した際の箱が残っているようであればそれを利用するのがベストですが、なければ下記のものを用意します。
①パソコンが余裕をもって入る大きさのダンボール
②緩衝材(プチプチ)
③新聞紙
④ガムテープ
3.2.梱包の手順
梱包材の準備ができたら、下記の手順でパソコンを箱に詰めていきます。
①パソコンを緩衝材(プチプチ)で包む
②箱の底に緩衝材/新聞紙を詰める
③パソコンを入れる
④パソコンと箱の隙間に緩衝材/新聞紙を詰める
⑤蓋を閉め、ガムテープでしっかり止める
ポイントは、パソコンと箱の内面が上下左右前後どの面も触れないようにすること、そして緩衝材をしっかりと詰め、箱の中でパソコンが動かないようにすることです。
4.パソコンの引っ越しに関するその他の疑問点や注意点
パソコンの引っ越しに関連するその他の疑問点や注意点について解説していきます。
4.1.いらなくなったパソコンの処分方法は?
パソコンは資源有効利用促進法により決められた方法でリサイクルに回す必要があります。
一般ごみはもちろん、粗大ごみとして処分することもできませんのでご注意ください。
具体的な処分方法は下記の4つ。
1.パソコンメーカーに処分してもらう
2.家電量販店に下取りしてもらう
3.自治体に回収してもらう
4.不用品回収業者に回収してもらう
それぞれのより詳しい方法については、『引っ越しでパソコンが壊れたら保障はされる?処分方法もあわせて解説!』で説明しているので参考にしてみてください。
なお、パソコンを処分する前には必ずパソコン内のデータを完全に消去しましょう。
データが残っていると、リサイクルでパソコンが別の人の手に渡った際にその内容を悪用されてしまう恐れがあります。
データ消去用のソフトを使用するか、ハードディスクを物理的、もしくは強力な電磁気を使って破壊しましょう。
ハードディスクの破壊については、専門業者に依頼するのがおすすめです。
4.2.インターネットの手続きもしておこう
引っ越しをする際は、インターネット回線の開通工事とプロバイダーの契約手続きも忘れずに行なうようにしましょう。
手続きを始める目安は引っ越しのおよそ1か月前。
繁忙期は更に数週間余裕をもって手続きを始めてください。
4.2.1. 現在のインターネット回線・プロバイダーを引き続き利用する
今使っているインターネット回線とプロバイダーを引き続き新居でも使いたい場合、まずは引っ越し先のエリアがサービス対象内であるかどうか確認します。
引き続き利用できるという確認がとれたら、電話またはホームページから移転の申し込みをします。
その際、「引っ越し日」「工事希望日」「現在の契約内容」がわかるように書類を手元に用意しておくとスムーズに手続きを進めることができます。
4.2.2. 現在のインターネット回線・プロバイダーを解約する
新居で新しい回線・プロバイダーを契約する方や、モバイルWifiルーターなどの利用に切り替える方は、現在のインターネット回線・プロバイダーを解約する必要があります。
引っ越し先が現回線業者・プロバイダーのサービス圏外という場合も、忘れず解約手続きをしましょう。
この時に注意しなければいけないのが、契約期間です。
もしも契約期間がまだ残っている場合、解約には違約金が発生します。
もう少し待てば契約期間が満了する、というケースもあるので契約内容をしっかり確認するようにしましょう。
解約希望日が決まったら、回線業者とプロバイダー、それぞれの解約の手続きを進めます。
手続きの際には、「機器の返却が必用か」「撤去工事は必用か」「解約までの利用料金の支払いはどうなるか」についても確認するようにしましょう。
4.2.3. インターネット回線・プロバイダーを新規契約する
続いて、引っ越し先で新しいインターネット回線とプロバイダーを契約する場合、まずは利用する回線業者とプロバイダーを決める必要があります。
割引やキャッシュバックキャンペーンなど新規契約の場合はお得な特典がある場合が多いので、いろいろな会社を見比べてみることをおすすめします。
4.2.4. その他(Wifiの利用)
ポケットWifiなどの持ち運び可能なモバイルWifiルーターでインターネットを利用するという場合は回線工事の必用はありません。
現在もモバイルルーターを使っている場合はそのまま新居に持っていくだけで引き続きインターネットを利用することができますが、事前に新居がサービス圏内であるか確認しておきましょう。
引っ越し先でも同じWifiが利用できる場合は、契約会社に連絡して住所変更の手続きを行ないます。
あいにく新居がサービス圏外にあるという場合は、今お使いのWifiは解約して利用可能な別の会社、もしくはインターネット回線・プロバイダーで新規契約の申し込みをしましょう。
まとめ:パソコンの引っ越しの際はバックアップを忘れずに
今回は引っ越しの際のパソコンのデータのバックアップや、梱包方法などについてごしょうかいしました。
パソコンのデータは保障を受けることができないため、必ず自己責任でバックアップを残しておくようにしましょう。
また、インターネットを利用するための回線の開通工事やプロバイダーとの契約についても、手続きを忘れてしまわないよう注意してくださいね。