冷蔵庫の引越しまとめ!準備から運搬、設置までを解説
2021.01.08 / コラム 引越し作業が大変な家財道具の代表格が冷蔵庫です。
冷蔵庫は大きくて重い上に中身の整理や、霜取りなどの引越し準備をしっかりと行わなければ故障の原因になってしまいます。
本記事では冷蔵庫の引越し準備や運搬方法、買い替えや処分方法までわかりやすく解説していきます。
本記事の内容をしっかり覚えて、スムーズに冷蔵庫の引越しができるようになりましょう。
1.1. 中身の整理
1.2. 残った食材の運び方
1.3. 引越し前日に電源を切る
1.4. 冷蔵庫の掃除
2.冷蔵庫の運搬方法
2.1. 赤帽に依頼する
2.2. 宅配業者の家電運搬を利用する
2.3. 引越し業者に冷蔵庫だけを依頼する
3.1. 冷蔵庫のドアやトレイを固定
3.2. 冷蔵庫を毛布で巻いて傷対策
3.3. 冷蔵庫は立てたまま運ぼう
4.1. 壁から少し離して設置
4.2. すぐに電源を入れてはダメ
4.3. に食材を入れてはダメ
5.1. 他の業者とも比べる
5.2. 古いものを運ぶより買い換える
6.1. 新居に新しい冷蔵庫を届けてもらう
6.2. 新居の冷蔵庫置き場を確認
6.3. 今後のライフスタイルを考える
7.冷蔵庫の処分方法
7.1. リサイクルに出す(有料)
7.2. 家電量販店に引き取ってもらう
7.3. リサイクルショップに買い取ってもらう
1.冷蔵庫の引っ越し準備
引越し当日になって、いきなり冷蔵庫の運搬をしてはいけません。
まずは、冷蔵庫の引っ越し前日までにやるべき準備を5つ紹介します。
準備を怠ると運搬中の事故や冷蔵庫の故障にも繋がるので注意しましょう。
1.1. 中身の整理
冷蔵庫に中身が入ったままだと運搬ができないため、まずは中身の整理から行います。目安として、1週間ほど前から行いましょう。
お肉や卵、牛乳などの腐りやすい食材や冷凍庫の中身は運搬の際に食べられなくなる可能性が高いので、無駄のないように計画的に使い切ることが大切です。
1.2. 残った食材の運び方
残ってしまった食材や調味料などは引越し先に運ばなくてはなりません。
要冷蔵の食材は、クーラーボックスに入れて運搬しましょう。
瓶などの割れやすい容器に入ったものは、新聞紙で包んだりクッション材などを利用すると安全に運ぶことができます。
その他、要冷蔵ではない細かな調味料などは、ダンボールに梱包して名前を書いておくと引越し先で荷解きがしやすくなります。
1.3. 引越し前日に電源を切る
冷蔵庫の引越しで意外と間違えがちなのが、電源を切るタイミングです。
冷蔵庫の稼働中、中の冷却器には霜がつきます。電源を切ってしばらくすると霜が溶け、水になるため、前日には電源を切ってしっかりと水抜きを行いましょう。
当日慌てて電源を抜いて、霜取り・水抜きが不完全な状態で冷蔵庫を運搬してしまうとトラックや引越し先が濡れてしまいます。濡れた状態での運搬は、衛生的に悪いだけではなく、滑って転倒し怪我をする恐れもあるため前日に電源を切ることを忘れないように注意しましょう。
1.4. 冷蔵庫の掃除
普段は常に食材が入っていてなかなか掃除をする機会がない冷蔵庫ですが、引越しはきれいに掃除するチャンスです。
引越し先に汚れを持ち込まないためにもしっかり掃除しましょう。
冷蔵庫の部分別の掃除方法と用意するものを紹介していきます。
冷蔵庫内
用意するもの
・食器用中性洗剤
・きれいな雑巾 2枚
冷蔵庫内の掃除には食器用洗剤を使うため、洗剤の拭き残しがないように雑巾を「水拭き用」と「乾拭き用」に分けます。
掃除方法
雑巾に洗剤を少しだけ垂らしてなじませてから、冷蔵庫内の汚れを重点的に拭きます。
汚れが取れたら洗剤のついた雑巾をきれいに洗ってよく絞り、水拭きをしましょう。
もう1枚の乾いた雑巾で乾拭きをすれば、冷蔵庫内の掃除は完了です。
製氷機
用意するもの
・クエン酸 小さじ1
・水 100ml
掃除方法
製氷器内の製氷皿、給水タンク、貯水ケースは分けて掃除を行いましょう。
用意したクエン酸と水を混ぜた「クエン酸水」で部分ごとに汚れを洗い流しましょう。クエン酸水を使うととても簡単に水垢も落とすことができるのでおすすめです。
ゴムパッキン
用意するもの
・アルコール
・綿棒
掃除方法
扉についているゴムパッキンは細くてホコリがとても溜まりやすいです。
そのため、綿棒にたっぷりとアルコール除菌液をつけて、なぞるように掃除しましょう。
2.冷蔵庫の運搬方法
大きくて重い冷蔵庫は一体どのように運搬すればいいのでしょう。
冷蔵庫だけの運搬にかかるコストや依頼できる業者をご紹介します。
2.1. 赤帽に依頼する
赤帽とは軽トラックを使って荷物を運搬してくれるサービスです。
あくまで軽トラックなので一度に運搬できる荷物に制限はありますが、荷物の少ない単身者や冷蔵庫のみの運搬ならお得に運搬することができます。
ただし赤帽は移動距離と作業時間によって料金が決まるため、長距離の引越しになる場合は他の業者も検討してみましょう。
2.2. 宅配業者の家電運搬を利用する
冷蔵庫単体であれば宅配業者に運搬を依頼することも可能です。
料金は宅配業者によって様々ですが、ヤマト運輸に依頼する場合、単身用冷蔵庫が7,535円、家庭用冷蔵庫が16,555円となっています。
2.3. 引越し業者に冷蔵庫だけを依頼する
引越し業者は引越しだけではなく、大型の家財道具を小口で依頼することもできます。
料金は業者、距離、荷物の量によって大きく変わってくるため依頼をする前にまずは見積もりを行いましょう。引越しシーズンの3月は予約が多いため早めの予約が大切です。
3.冷蔵庫を自分で運搬する方法
運搬を業者に依頼すると簡単ですが、予約やコストがかかってきます。
そこで、自力で冷蔵庫の引越しをしたい方向けに冷蔵庫を運搬する方法と注意点を解説します。
3.1. 冷蔵庫のドアやトレイを固定
冷蔵庫を動かす前には必ずドアと中のトレイを固定しましょう。
ドアはテープで開かないように固定して、トレイはいくつかある場合は一つにまとめて固定すると安定します。
小さなことですが、運搬中にドアが開くと破損の原因にもなるので注意が必要です。
3.2. 冷蔵庫を毛布で巻いて傷対策
冷蔵庫は大きいので気をつけて運んでいても壁やドアにぶつけてしまいます。
ぶつけてしまった場合、冷蔵庫が傷つくだけではなく引越し先の家まで傷つけてしまいます。
きれいな部屋と冷蔵庫で気持ちよく新生活をスタートするため、冷蔵庫はしっかりと毛布で巻いておきましょう。
3.3. 冷蔵庫は立てたまま運ぼう
基本冷蔵庫を運搬する際は横に寝かさず、立てたままにしましょう。
冷蔵庫を運び出す際や、引越し先に搬入する際の一時的なものであれば寝かせても問題ありません。しかしトラックでの運搬の際にはしっかりと立てて、ロープなどで倒れないように固定しましょう。
4.冷蔵庫の引っ越し後の注意点
無事、引越し先に運搬が終わってもまだ冷蔵庫の引越しは終わってません。
冷蔵庫の設置方法や食材を入れるまでの準備など、気をつけるポイントがいくつかあります。
運搬が終わった後、冷蔵庫を使うまでの注意点を3つ解説していきます。
4.1. 壁から少し離して設置
引越し先に冷蔵庫を設置する際、見た目などを気にして壁にピッタリとくっつけがちですが、壁にくっつけるのはよくありません。
冷蔵庫には冷蔵庫内の熱を逃がすための放熱板というものがあります。放熱板と壁との間に隙間がない場合、うまく熱を逃がすことができず冷蔵庫内が冷えなくなっていきます。
冷蔵庫内の冷気循環を良くするために放熱板と壁の間には少し多めに隙間を開けましょう。放熱板が冷蔵庫のどの位置についているのかは、説明書を見ると書いてあるので一度確認しましょう。
4.2. すぐに電源を入れてはダメ
引越し先に冷蔵庫を搬入してもすぐには電源を入れないように注意してください。
冷蔵庫内には冷却液が入っているのですが、運搬時の揺れや傾きで不安定になっているので、冷却液が落ち着くまで1時間ほど時間を空けて空けてから電源を入れましょう。
4.3. すぐに食材を入れてはダメ
荷物の搬入が終わってもすぐに冷蔵庫に入れてはいけません。
電源を入れたばかりの冷蔵庫内はまだ常温で、食材を保管できる温度になるのには時間がかかります。目安として夏場は3時間、冬場で10時間とされています。
冷蔵庫内が十分に冷えるまでは保冷バックの中に保冷剤などを入れて保管しておきましょう。
5.冷蔵庫のみの引越し料金を安くするには?
冷蔵庫は家財道具の中でも大きくて重いので運搬料金も高いです。
そんな冷蔵庫のみの引越しで、少しでも安く運搬する方法をご紹介します。
5.1. 他の業者とも比べる
赤帽やヤマト運輸、その他の引越し業者など冷蔵庫を運搬してくれる業者は様々です。
それぞれの業者によって運搬方法や料金の計算方法が変わってくるので、あなたの引越しパターンにあった業者を選ぶようにしましょう。
webサイトや電話で簡単に見積もりを取ることができるので、業者を決める前に一度利用できる業者の見積もりを取ることが引越し料金を一番安くする秘訣です。
5.2. 古いものを運ぶより買い換える
引越しでは古くなった冷蔵庫を運ぶより新しく買い替えたほうが実質お得になることもあります。
遠方への引越しや、古くなってたくさん電気代のかかる冷蔵庫などは買い替えてみてはいかがですか?
冷蔵庫は大きくて重いので遠方に運ぶにはかなりの料金がかかるのに加え、運搬中に故障してしまうリスクもあります。
古くなった冷蔵庫は毎月電気代も多くかかってくるため、省エネ性能の優れた新しい冷蔵庫に買い換えることで、長期的に見たらお得になることもあります。
運搬業者に依頼する前に一度、冷蔵庫の買い替えも検討してみましょう。
6.冷蔵庫を買い替える際のポイント
冷蔵庫を買い換える方向けに、冷蔵庫購入の際の注意ポイントを解説していきます。
冷蔵庫選びを間違えると、せっかくの新生活が台無しになってしまうため、注意して冷蔵庫選びを行いましょう。
6.1. 新居に新しい冷蔵庫を届けてもらう
引越しで冷蔵庫を買い換える大きなメリットの一つは、引越し先まで冷蔵庫を運搬してくれるという点です。
遠方への引越しの場合、冷蔵庫の運搬費だけでかなりの額になります。そのため古い冷蔵庫は手放して、新しい冷蔵庫を引越し先周辺で購入し家まで運搬してもらうとお得に引越しをすることができます。
6.2. 新居の冷蔵庫置き場を確認
冷蔵庫の買い替えを決めたとき、勢いで購入する冷蔵庫を決めてはいけません。
引越し先の間取りや壁の位置、冷蔵庫を置けるスペースまでしっかりと考えて冷蔵庫選びを行いましょう。
実際に設置しようとして、入らないとなったら余計な手間がかかってしまいます。
6.3. 今後のライフスタイルを考える
現在一人暮らしをしている方で恋人との同棲や、結婚を考えて引越しをする方は今後のライフスタイルに合わせて冷蔵庫を選ばなくてはなりません。
冷蔵庫は値段も高いので、無駄な買い替えをしなくていいように計画的に買い替えを行いましょう。
7.冷蔵庫の処分方法
引越しを期に要らなくなった冷蔵庫の処分方法をご紹介します。
お金がかかる処分方法から無料の方法、さらには、お金がもらえる処分方法まで紹介していくので、自分の引越しに合った処分方法を選びましょう。
7.1. リサイクルに出す(有料)
冷蔵庫をリサイクルに出す方法は「家電リサイクル法」という法律で明確に定められています。
郵便局でリサイクル料金を振り込んだ後に、冷蔵庫の運搬を依頼します。
その際に家電リサイクル券の控えが発行されますが、冷蔵庫が適切にリサイクルされる証明になるのでなくさないように保管しましょう。
冷蔵庫のリサイクルにかかる料金は、170L以下の冷蔵庫は3,672円~、171L以上の冷蔵庫は4,644円~となります。決して小さくない金額ですが、地球環境を守るための法律ですので、しっかりと守りましょう。
7.2. 家電量販店に引き取ってもらう
引越しを期に冷蔵庫を新しく買い替えた場合は、古い冷蔵庫を家電量販店に引き取ってもらいましょう。その場合、リサイクル料金は家電量販店が負担してくれる場合が多く、引越し先に新しい冷蔵庫を運搬してくれるので、引越し費用の節約にもなります。
7.3. リサイクルショップに買い取ってもらう
処分予定の冷蔵庫が比較的きれいな状態のものであれば、リサイクルショップに買い取ってもらいましょう。
リサイクルショップに買い取ってもらうと、リサイクル料金もかかりませんし新たな冷蔵庫を買うためのお金に変えることができます。
リサイクルショップ以外にも、フリマアプリやネットオークションなども利用できますが、運搬や梱包がとても大変なのでリサイクルに出すのがおすすめです。
まとめ:冷蔵庫の引っ越しは早めから準備しておこう
本記事では冷蔵庫の引越しにあたっての準備や費用、お得な引越し方法を解説しました。
冷蔵庫の引越しは運搬や買い替えも含めて大掛かりなものになるので、早めに準備しておくことが大切です。
業者の見積もりや依頼は面倒だと感じるかもしれませんが、自分に合った業者をしっかりと選んでください。
また、冷蔵庫は繊細な家電なので運搬前の準備、運搬の際の振動、運搬後電源を入れる際には十分注意しましょう。