学生は引っ越しで一人暮らしになっても住民票を移さなくてもいいって本当?そのデメリットも紹介!
2020.06.27 / コラム 学生が進学にあたって一人暮らしをすることになった時に、住民票を移すべきか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
基本的には引っ越したら新しい住居に住民票を移すのが決まりになっていますが、学生の場合はどちらでもいいという話はよく聞きます。
このページでは実際には住民票を移すべきなのか、移さなくてもよいのかということを解説します。
また住民票を移さない時のデメリットや、住民票の移し方なども紹介していきます。
1.学生の一人暮らしは引っ越しても住民票を移さなくても大丈夫?
学生の引っ越しで住民票を移さなくてもいいという話はよく聞きますが、実は「住民基本台帳法」という法律で引っ越しをしたら14日以内に住民票を移さなくてはいけないと決まっています。
この法律には5万円以下の罰金が設定されていますが、学生が住民票を移さなくても罰せられるということはありません。
実はこの法律には2つの例外があり、1つ目は新住居に住むのが1年以内など一時的な場合。
そして2つ目は実家など他に生活の拠点がある場合です。
学生の場合はこの2つ目が適用されています。
なので住民票は移さなくても罰則などを課されることはありません。
2.住民票を移さない時のデメリット
ここでは住民票を移さない場合のデメリットを紹介します。
2.1.公的な書類等が実家に届く
健康保険証や税金、保険料の支払いなどの書類は全て住民票のある実家に届いてしまいます。
なので、それを毎回新住所の方に送ってもらう必要が出てきます。
また住民票の写しなどの公的な書類を発行するにも新住所の役所ではできなくなります。
2.2.新住所で選挙権を行使できない
次に挙げられるのが選挙権です。
18歳になると選挙権が与えられますが、選挙権は基本的に住民票のある自治体でしか行使できません。
なので住民票を移していないと、新住所での選挙に参加することはできません。
ただ実家での選挙には不在者投票という形で、新住所にいても投票することが可能です。
2.3.新住所で免許の試験や更新ができない
自動車学校を卒業したら、その後に免許センターで本試験を受ける必要があります。
またその後の免許の更新なども免許センターで行う必要がありますが、それは住民票のある場所でしかできません。
免許の本試験は自動車学校を卒業してから1年以内と決まっているので、その間に実家に帰る予定のない人は住民票を移しておくのがおすすめです。
2.4.成人式の案内が実家に届く
20歳になると成人式がありますが、その案内は住民票のある場所に届きます。
基本的には住民票のある地域の成人式に出ることになるため、地元の成人式に出たいという場合は住民票を移さないほうがいいかもしれません。
ただ、住民票がなくても成人式への参加が認められる自治体もあるので、前もって確認しておきましょう。
3.住民票の移し方
ここでは住民票の移し方を紹介していきます。
3.1.役所で手続きを行う
住民票を移す手続きは旧住所と新住所それぞれで行う必要があります。
まず旧住所の役所で「転出届」を提出し転出証明書を受け取ります。
そして新住所の役所で「転入届」と旧住所で受け取った転出証明書を提出します。
同一市町村出の引っ越しの場合は役所で「転居届」をだすだけで問題ありません。
3.2.住民票を移す期限
住民票を移すときの期限は引っ越し前後14日以内です。
つまり「転出届」は引っ越し前の14日以内、「転入届」は引っ越し後14日以内となっています。
「転出届」は引っ越しの前に出しておかないと、もう一度旧住所に戻ることになるので気を付けましょう。
まとめ:引っ越したら住民票は移しておくのが得策
今回は学生の一人暮らしに伴い住民票は移すべきかどうかということを解説しました。
引っ越しをしても住民票を移さないのは基本的には法律違反ですが、学生の場合は一時的に移動しているとみなされるので、罰金などの心配はありません。
ただ今回紹介したように、公的な書類に関することや選挙権など、旧住所に住民票を老いておくと不都合なことが多くなってしまいます。
やはり住民票を移さないということはデメリットがあるので、できるだけ移しておくことをおすすめします。