引っ越しに伴って布団を捨てる場合の処分方法を紹介

2020.08.28 / コラム
畳まれた布団


引越しの荷物の中でも特にかさばってしまう布団類。

転居を機に、古いものは処分してしまおうと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、一言で「処分」といっても、廃棄やリサイクル、下取りなど、布団の処分方法は様々。

そこで今回このコラムでは、引越しに伴う布団の6つの処分方法と、処分の際の注意点をそれぞれご紹介します。

ぜひご自身の都合にあった布団の処分方法を見つけてくださいね。

1.布団の寿命はどれぐらい?

2.引っ越しの際の布団の処分方法

2.1.自治体の処分方法で処分する

2.2.引っ越し業者に引き取ってもらう

2.3.リサイクルショップに売る

2.4.買い替えの時に下取りをしてもらう

2.5.不用品回収業者に依頼する

2.6.寄付をする

3.布団の引っ越しのその他の注意点と疑問点

3.1.布団は燃えるゴミでも処分できる?

3.2.無料の不用品回収業者には注意

まとめ:引っ越しで布団を処分するなら正しい方法で!

1.布団の寿命はどれぐらい?


布団の寿命は、その素材や、掛け布団か敷布団かなど、布団の種類によって変わります。

処分するかどうかを悩んでいる場合は、まずは下の表でお持ちの布団の寿命を確認してみてください。

素材掛け布団敷布団
羽毛5年
合成繊維(ポリエステル)5年3ヶ月〜3年
羊毛(ウール)5年3年
綿(コットン)5年3年
ウレタン2年〜13年
(ニュートン数による)


寿命を超えた布団でも、打ち直しやクリーニングをすることで10年以上現役で使える場合もあります。

古いものを廃棄して新しい布団を購入するか、手直しをして新居に持ち込むか、掛かる費用を一度比べてみてはいかがでしょうか。

2.引っ越しの際の布団の処分方法

捨てられた布団などの不用品

2.1.自治体の処分方法で処分する


布団の処分方法の中でも最も一般的なのが、自治体ごとのゴミ処理サービスの利用です。

細かく切ることで燃えるゴミとして処分できる場合もありますが、ほとんどの自治体で、布団はサイズに関わらず大型ゴミとして扱われています。

自治体の定めた処分方法で廃棄する場合は、まずは電話、またはインターネットで、市の大型ゴミ受付センターに粗大ゴミ回収の申し込みをします。

回収の予約ができたら、コンビニや区役所などで購入した粗大ゴミ処理手数料券を貼り付け、回収日当日の朝、指定の場所に運び出します。

朝が早いので、前日の夜に出してしまいたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、トラブルの元となる可能性があるので、お住いの自治体で定められたルールをしっかりと守り、当日の朝、指定の時刻までに出すようにしましょう。

また、回収ではなくクリーンセンターまで自分で持ち込むと、手数料を節約することができます

2.2.引っ越し業者に引き取ってもらう


引越し業者によっては、不用品引き取りサービスを提供しているところがあります

料金は業者によって異なっており、無料で回収してくれる場合もあるので、見積もりの際にサービスの有無や費用、布団が引き取り対象内かどうかを確認しておくといいでしょう。

2.3.リサイクルショップに売る


処分したい布団が未使用品や新品同様の場合、そしてブランド品の場合などは、リサイクルショップが買い取ってくれるケースがあります。

しかし、中古品の布団は買取りの審査がかなり厳しいため、売れなかった場合の処分方法も念のため合わせて検討しておくことをおすすめします。

お店によっては無料で出張見積もり・買取サービスを行っているところもあるため、布団以外にも売りたい家具などがある場合はそちらを利用してみるのはいかがでしょうか。

2.4.買い替えの時に下取りをしてもらう


中古の布団は、新しい布団を購入する際に下取りをしてもらえる場合があります

店舗・オンラインを問わず下取りサービスを行っているところがあるので、布団を新調する前に一度確認しておきましょう。

しかし、一定の金額以上の購入や対象の布団の購入が必要であったり、素材やブランドに指定があるなど、お店によって下取りのルールは様々なので注意が必要です。

2.5.不用品回収業者に依頼する


布団の量が多かったり、ベッドやマットレスも同時に処分しようと考えている方は、不用品回収業者への依頼がおすすめ

料金は割高になりますが、市の粗大ゴミ回収の場合は指定の場所まで自分で運び出さなければいけないのに対し、不用品回収業者であれば自宅の中まで回収にきてくれます。

しかし、中には無許可で不用品回収を行っている業者があるので、ホームページ等に書かれている内容をしっかりと確認し、信頼できる業者か見極めましょう

2.6.寄付をする


布団がまだきれいで捨てるのはもったいないけれど、リサイクルショップでは買い取ってもらえない、という場合は、海外途上国の支援団体などに寄付をするという方法もあります。

未使用品やブランド品でなくても再利用してもらえるので、廃棄してしまう前に一度寄付の募集がないか、確認してみてはいかがでしょうか。

なお、送料や梱包資材代は寄付者負担となりますのでご注意を。

また、布団を団体に送付する前には、お持ちの布団が現在寄付として受付られているかどうか、必ず募集事項をチェックしておきましょう

3.布団の引っ越しのその他の注意点と疑問点

クリップボードを持って説明する引越し業者

3.1.布団は燃えるゴミでも処分できる?


基本的に布団は粗大ゴミとして扱われますが、自治体によっては規定のサイズ以下の大きさまで切り刻むことで、一般ゴミとして処理が可能と定めているところがあります。

布団を切り刻む際は、繊維などが散乱してしまう可能性が高いので、お部屋を掃除してスペースを広くとった上で始めると良いでしょう。

また、文房具のハサミでは小さく時間がかかってしまうため、キッチンバサミなどの大きめのハサミがあると便利です。

しかしながら、小さく刻んだ場合でも布団は燃えるゴミにいれてはいけない場合も多くあります。

お住いの市町村が定めた規定をよく確認してから、処分をするようにしてください。

3.2.無料の不用品回収業者には注意


他の処分方法と比べても手間がかからないためおすすめの不用品回収ですが、上の項目でも触れたように、中には市町村からの許可を取らずに回収を行っている悪徳業者がいます

町内を大音量で宣伝しながら巡回していたり、空き地で回収を行っていたり、または無料での回収を謳っているような業者は特に注意が必要。

不法投棄や高額請求など、様々なトラブルに発展する恐れがあります。

正規の不用品回収業者であれば、「一般廃棄物処理業」の許可や委託など、自治体での登録があるはずなので、利用を考えている業者が登録されているかどうかは、前もって確認しておくと安心です。

なお、「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」などでは一般家庭の不用品回収は許可されていないので許可証の内容にもご注意ください。

まとめ:引っ越しで布団を処分するなら正しい方法で!


以上、引っ越しの際の布団の処分の方法や、それにまつわる注意点をご紹介しました。

布団の処分には規定も多く、忙しい引っ越し作業の中ついつい楽をしたい気持ちが出てきてしまうかもしれません。

しかし、トラブルを避けるためにも、決められたルールをしっかり守って正しい方法で処分するようにしましょう。

ご紹介したような悪徳の不用品回収業者の詐欺に会い、不当な金額を払うことになってしまわないようにも気をつけてくださいね。