賃貸から退去する際、鍵をいつ、どのように返却したらいいのか疑問に思っているという方も多いのではないでしょうか。
実は、鍵の返却方法は、退去をする時に貸主の立ち会いがあるかないかによって変わります。
また、鍵を紛失してしまっている場合や自分で作成した合鍵を持っている場合については、それぞれ状況に応じた対応が必要になります。
そこで今回は、退去時の鍵の返却方法やタイミング、そして鍵をなくしてしまった場合や合鍵を持っている場合の対応方法について、それぞれ解説していきます。
記事の最後では、新居の鍵の交換や受け取りについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.1. 退去立ち合いがある場合の鍵の返却方法
1.2. 退去立ち合いがない場合の鍵の返却方法
4.1. 賃貸へ引っ越す際は鍵交換を必ずしておこう
4.2. 新居の鍵の受け取りはいつ?どこで?
まとめ:退去時は鍵の返却を忘れずに
1.退去時の鍵の返却方法
退去時の鍵の返却方法は、「退去立会い」の有無によって異なります。
「退去立会い」とは、引越しの当日に大家さんや不動産屋の担当者に最終的な部屋の明け渡しをすること。
通常、全ての荷物が運び出された後に行われ、傷や汚れが残っていないか、部屋の状態を貸主と借主が一緒に確認していきます。
1.1. 退去立ち合いがある場合の鍵の返却方法
退去立会いがある場合、鍵はその場で担当者に直接手渡して返却します。
本人が立会いに行けない場合は、委任状を渡した立会いの代理人に鍵の返却を合わせて依頼しておくようにしましょう。
1.2. 退去立ち合いがない場合の鍵の返却方法
退去立会いがない場合は、管理会社への持参か、郵送、もしくは施錠後にポストに入れておくなど、貸主から指定された方法で返却する必要があります。
鍵の返却が遅れてしまうと、超過分の家賃を支払わなければいけない場合があるので、返却方法と期限は引っ越し前に必ず確認するようにしましょう。
2.鍵を紛失してしまった場合はどうなる?
入居時に渡されていた鍵を紛失してしまった場合、まずは落ち着いて心当たりのある場所を探してみてください。
それでも見つけられなかった場合は、すぐに警察へ遺失届を提出しましょう。
遺失届は最寄りの交番で届け出ることができます。
そして、管理会社・不動産屋に連絡し、必要であればスペアキーを借ります。
鍵の紛失によって発生する取替の費用は借主負担となり、相場は10,000 円〜20,000円程度。
防犯性の高い鍵の場合はさらに高額となるケースもあります。
鍵の交換は自己判断では行わず、必ず貸主に相談し、承認を得てから行うようにしましょう。
なお、合鍵を個人で作成していて、マスターキーを紛失したけれど入居時に借りた本数を貸主に返却できる、という場合であっても、必ず正直に鍵を紛失した旨を申し出てください。
入居時に貸し出しされるマスターキーの番号は管理されていることが多いため、退去時に返却された鍵が実際に貸し出しされていたものなのか、新しく作成されたスペアキーなのかはすぐにわかってしまいます。
3.合鍵は返却すべき?
合鍵を作成している場合は、自費で作成したものであっても、入居時に借りた本キーと一緒に貸主に返却する必要があります。
作成した合鍵を友人や恋人などの第三者に渡している場合も、全て回収して退去時に返すようにしましょう。
4.新居の鍵に関する注意点や疑問点
続いて、引っ越し先の新居の鍵に関する注意点とよくある疑問点について解説します。
退去時の鍵の返却同様とても大切なことですので、ぜひ合わせて確認してみてください。
4.1. 賃貸へ引っ越す際は鍵交換を必ずしておこう
引っ越し先が賃貸の場合、入居前に必ず鍵を交換するようにしましょう。
防犯意識の高まりから、昨今では入居者が変わる際に鍵を交換するのが一般的。
しかし、法的な縛りがないため、実際のところは貸主の判断に任されているのが現状です。
鍵の交換作業には立ち会うのがおすすめですが、既に交換済ということであれば、シリンダーの傷つき具合を見て本当に新しいものと交換されているか確認してみましょう。
新居の鍵の交換について、より詳しく知りたい方は『賃貸への引っ越しの際に鍵交換を必ずしておくべき理由!費用の相場は?誰が負担すべき?』をご参考ください。
4.2. 新居の鍵の受け取りはいつ?どこで?
引っ越しの鍵の受け渡しは、「契約開始日」に、不動産屋で手渡しにて行われることが多いです。
しかし、中には現地での手渡しや、郵送での受け渡しとしている管理会社もあるためご注意ください。
鍵を受け取る際には、鍵受領書類に捺印するための「印鑑」を忘れずに持参しましょう。
新居の鍵の受け取りについては、『引っ越し時の鍵の受け取りはいつ?どこで受け取るかなどの疑問点も解説』でより詳しくご紹介しています。
まとめ:退去時は鍵の返却を忘れずに
今回は、賃貸から退去する際の鍵の返却について解説しました。
鍵の返却は、部屋の借主として責任を持って行わなければいけません。
退去立会いがない場合はうっかり忘れてしまいがちなので、特にお気を付けください。
紛失した場合の鍵の交換費用は決して安いものではありませんが、防犯の観点からも正直に申告し、未然にトラブルを防ぎましょう。